ぶっちゃけ質問箱 «2015年6月号より»
ぶっちゃけ質問箱
お母さんは「勉強しないと、いい会社に入れないよ」と言うけど、いい会社、いい仕事って何?
こたえる人●石原壮一郎さん

勉強するのは、自分の「いい」を見つけて育てられるようになるため
お母さんが言う狭い意味での「いい会社」や「いい仕事」は、たしかにあります。でも、がんばって勉強をするのは、その手の「いい会社」に入るためではありません。30年前の「いい会社」の大半は、今では「時代遅れの会社」になっているし、どういう仕事を「いい仕事」だと思うかは、人それぞれです。
広い意味での「勉強」をちゃんとすることで、自分にとっての「いい仕事」を見つけたり、出合った仕事を「いい仕事」に育て上げたりできるようになるでしょう。「いい会社」かどうかは結果的に自分がどう思えるかが肝心なので、最初に目指すものではありません。
お母さんも自分の狭いイメージの範囲なりに、よかれと思って言ってくれてはいます。自分の中で翻訳して、「勉強しないと、自分にとってのいい仕事と出合う力がつかないよ」とか「勉強したほうが、人生の楽しみの幅が広がるよ」という意味なんだと受け取っておきましょう。
広い意味での「勉強」をちゃんとすることで、自分にとっての「いい仕事」を見つけたり、出合った仕事を「いい仕事」に育て上げたりできるようになるでしょう。「いい会社」かどうかは結果的に自分がどう思えるかが肝心なので、最初に目指すものではありません。
お母さんも自分の狭いイメージの範囲なりに、よかれと思って言ってくれてはいます。自分の中で翻訳して、「勉強しないと、自分にとってのいい仕事と出合う力がつかないよ」とか「勉強したほうが、人生の楽しみの幅が広がるよ」という意味なんだと受け取っておきましょう。
プロフィル●石原壮一郎
1963年、三重県松阪市生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、93年に『大人養成講座』でデビュー。
『大人力検定』『日本人の人生相談』など著書多数。最新刊は『大人の言葉の選び方』。
1963年、三重県松阪市生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、93年に『大人養成講座』でデビュー。
『大人力検定』『日本人の人生相談』など著書多数。最新刊は『大人の言葉の選び方』。