おしごとはくぶつかん

国産第1号物語こくさんだいいちごうものがたり «第5回»

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カメラ

国産初(こくさんはつ)のブランド(つき)カメラ「チェリー手提用暗函(てさげようあんばこ)
1903(ねん)明治(めいじ)36(ねん)
チェリー手提用暗函(てさげようあんばこ)
小西本店(こにしほんてん)
現在(げんざい)のコニカミノルタ)
定価(ていか)】2(えん)30(せん)
現在(げんざい)二十(にじゅう)数万円(すうまんえん)か?)
まだ白黒写真(しろくろしゃしん)ですが……
国産初(こくさんはつ)のカラーフィルム「さくら天然色(てんねんしょく)フィルム」。1929(ねん)白黒(しろくろ)フィルムが(はじ)めて生産(せい さん)され、技術改良(ぎじゅつかいりょう)(かさ)ねて11年後(ねんご)にたどりついた
写真 コニカミノルタ
デジタルカメラに(した)しんでいる現在(げんざい)若者(わかもの)()どもたちには想像(そうぞう)できないだろうが、この(くろ)(はこ)国産第(こくさんだい)(ごう)のブランド()きカメラだ。
横幅(よこはば)4.5㎝、(たか)(やく)12㎝、奥行(おくゆ)き10㎝で、木製(もくせい)革張(かわば)り。ドイツ製品(せいひん)模倣(もほう)だった。(はこ)内部(ないぶ)乾板(かんぱん)(フィルム)が6枚入(まいはい)っていて、(うえ)()()左右(さゆう)(うご)かすと(つぎ)のフィルムがレンズの(まえ)(あらわ)れる仕組(しく)みだった。ただし、ちょっとでも(うご)くものは(うつ)らなかったから、カメラの(まえ)(うご)いてはいけなかった。
それまで写真(しゃしん)というと(まち)写真館(しゃしんかん)()って()ってもらうものだったが、このカメラの出現(しゅつげん)一般(いっぱん)(ひと)にも写真(しゃしん)撮影(さつえい)する(たの)しみが()まれた。ただし、まだ白黒(しろくろ)フィルムで、小西六本店(こにしろくほんてん)から国産(こくさん)(はつ)のカラーフィルムが()るのは、37年後(ねんご)の1940(ねん)になる。
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