おしごとはくぶつかん

国産第１号物語こくさんだいいちごうものがたり «第14回»

  • 明治めいじ
  • 大正たいしょう
  • 昭和しょうわ
  • 平成へいせい
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即席(そくせき)めん

発売当時(はつばいとうじ)のチキンラーメン
1958年(ねん)（昭和(しょうわ)33年(ねん)）
チキンラーメン
日清食品(にっしんしょくひん)
【定価(ていか)】35円(えん)（現在(げんざい)、税別(ぜいべつ)105円(えん)）
【宣伝文句(せんでんもんく)】
「すぐおいしい、すごくおいしい。」（1984年(ねん)）
たったの２分(ふん)で、おいしいラーメンのできあがり！
開発当時(かいはつとうじ)のままに再現(さいげん)された研究小屋(けんきゅうごや)で、麺(めん)を打(う)つ安藤百福(あんどうももふく)さん（1999年(ねん)、大阪府池田市(おおさかふいけだし)のインスタントラーメン発明記念館(はつめいきねんかん)で）
写真 日清食品（上） 朝日新聞社（下）
チキンラーメンは、日清食品(にっしんしょくひん)の創業者(そうぎょうしゃ)・安藤百福(あんどうももふく)の発明(はつめい)だ。戦後(せんご)の闇市(やみいち)の屋台(やたい)に、１杯(ぱい)のラーメンを求(もと)めて長(なが)い行列(ぎょうれつ)をつくる人々(ひとびと)の姿(すがた)が忘(わす)れられず、「もっと手軽(てがる)に食(た)べられないものだろうか」という思(おも)いから、インスタントラーメンの開発(かいはつ)に取(と)り組(く)んだそうだ。
「お湯(ゆ)をかけるだけでできあがる」、そんな魔法(まほう)のような麺(めん)は、油(あぶら)で揚(あ)げることで実現(じつげん)した。油(あぶら)で揚(あ)げると、麺(めん)の水分(すいぶん)が高温(こうおん)ではじきだされて、乾燥(かんそう)した状態(じょうたい)になる。ここにお湯(ゆ)を注(そそ)ぐと、水分(すいぶん)が抜(ぬ)けた穴(あな)からお湯(ゆ)が吸収(きゅうしゅう)されて麺全体(めんぜんたい)にゆきわたり、麺(めん)にしみこませたスープが溶(と)けだすというわけだ。

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