夢の乗り物超特急ひかり号の登場
新幹線開業の日(1964年10月1日)に東京駅9番ホームで行われた式典。テープカットで「ひかり1号」が出発した
写真 リニア・鉄道館(JR東海)(上) 朝日新聞社(下)
東京オリンピックの開催を9日後に控えた1964年10月1日、東海道新幹線が開業した。日本では1872年(明治5年)の開業以来、軌間(2本のレールの幅)を1067㎜として鉄道建設を進めてきた。しかし、東海道新幹線では世界標準の軌間1435㎜を採用した。
その結果、高速で安定した走行を実現し、輸送力の増強にもつながったのだ。また、新たな信号システムの開発や踏切を一切なくしたことも画期的なことだった。
開業時のひかり号は、東京─大阪間を4時間で結び、日本経済の発展に大いに貢献した。現在の「のぞみ」は東京─大阪間を最短2時間22分まで短縮。
新幹線は日本各地に路線を延ばし、2016年には九州から北海道までつながった。