おしごとはくぶつかん

国産第1号物語こくさんだいいちごうものがたり «第11回»

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テープレコーダー

当時(とうじ)雑誌(ざっし)毎日(まいにち)グラフ』では、「ものを()(かみ)」と紹介(しょうかい)された。テープから(おと)()る、国産初(こくさんはつ)のテープレコーダー「(ジー)(がた)
1950(ねん)昭和(しょうわ)25(ねん)
テープレコーダーG(ジー)(がた)
東京通信工業(とうきょうつうしんこうぎょう)
現在(げんざい)のソニー)
【サイズ】(たか)さ36㎝、(はば)65㎝、
奥行(おくゆ)き49㎝、(おも)さ35㎏
定価(ていか)】16(まん)8000(えん)
現在(げんざい)(やく)700万円(まんえん)
(おも)さ35㎏の巨体(きょたい)録音(ろくおん)します!
テープレコーダー「G(ジー)(がた)」の製造風景(せいぞうふうけい)(ちい)さな(つくえ)くらいの(おお)きさだった
写真 ソニー
1898(ねん)、デンマークのポールセンが、鉄線(てっせん)(おと)記録(きろく)する録音機(ろくおんき)発明(はつめい)。これが最初(さいしょ)磁気(じき)による記録装置(きろくそうち)だった。世界(せかい)(はじ)めてのテープレコーダーは、1935(ねん)ドイツで、鉄線(てっせん)()わりにプラスチックのテープに鉄粉(てっぷん)()った磁気(じき)テープを使(つか)うことにより、完成(かんせい)した。
日本(にほん)では50(ねん)東京通信工業(とうきょうつうしんこうぎょう)現在(げんざい)のソニー)によって国産初(こくさんはつ)のテープレコーダーが発売(はつばい)された。しかし、当時(とうじ)レコードを()くことはあっても、自分(じぶん)録音(ろくおん)をするということは(かんが)えられなかったため、一般(いっぱん)には()れなかった。大量注文(たいりょうちゅうもん)があったのは、(さい)高裁判所(こうさいばんしょ)からだったそうだ。
その()軽量化(けいりょうか)小型化(こがたか)(すす)み、徐々(じょじょ)学校(がっこう)()(てい)でも使(つか)われるようになった。
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