商業・工業の発展のため力を合わせる組織
▼1909年には、渋沢栄一を団長としてアメリカに実業団を派遣。エジソン電気会社も訪問した
左が渋沢栄一、右がエジソン ▲
写真 東京商工会議所(上) 渋沢史料館(下)
江戸時代に日本は200年以上、鎖国政策をとっていた。そのため、欧米諸国からさまざまな面で立ち遅れてしまった。それを回復し、国の力を増進するために、明治政府は、富国強兵、殖産興業、文明開化の方針を立て、とくに外国との貿易振興のために商工業者の組織を必要としていた。
その求めに応じてつくられたのが、1878年3月に設立された東京商工会議所(当時の東京商法会議所)だ。商業、工業に携わる人たちが、商工業の発展のために力を合わせる組織で、初代会頭は渋沢栄一だった。
大阪商工会議所は同年8月に創設され、初代会頭が五代友厚である。朝の連続テレビ小説「あさが来た」でディーン・フジオカが演じ、一躍話題となった人物だ。