国産第1号物語 «第8回»
明治 大正 昭和 平成
▲
撹拌式電気洗濯機

1930年 (昭和 5年 )
- ソーラー
A 型 芝浦製作所 (東芝 )- 【
定価 】370円 (現在 の百数十万円相当 )

1950年代半 ばの洗濯機 の宣伝 ポスター。このころから庶民 にも一気 に広 がった
写真 東芝
まるで綿 あめ(綿菓子 )でもできそうなこの機械 が、国産初 の電気洗濯機 である。アメリカから技術 を導入 して、1930年 、芝浦製作所 (現在 の東芝 )でつくられた。「撹拌式 」と呼 ばれる仕組 みは、洗濯槽 の底 に設置 した3枚 の羽根 の往復運動 で水流 を生 じさせて汚 れを落 とす。上 の部分 は、二 つのローラーの間 に洗濯物 を挟 んでぐるぐる回 すと水気 が切 れるしぼり機 だ。
当時 の洗濯 というと、たらいに水 をため、洗濯板 に洗濯物 を手 でごしごしこすりつけて汚 れを落 とすという大変 な仕事 。こんな重労働 から女性 たちを解放 すると宣伝 されたが、値段 が高 く、まだ一般 の家 庭 には手 が届 かなかった。国産初 の電気冷蔵庫 (30年 )、電気掃除機 (31年 )も東芝製 だ。