世界初の自動改札システム
現在残る最古の自動改札機は、機構部分だけが保存されている。1973年に立石電機が独自開発した完全磁気乗車券、定期券対応機
写真 オムロン
駅の改札を通るとき、駅員さんが切符にハサミを入れるという光景を変えたのが、自動改札機の登場だ。通勤・通学のラッシュ時に多くの人がスムーズに改札を通る必要があったからだ。
交通信号制御システム、自動発券機、両替機の開発に立て続けに成功した立石電機(現在のオムロン)が、大阪大学と近畿日本鉄道との共同プロジェクトに加わって完成させた。
切符を入れて人が通り抜ける間に、切符の裏側の磁気に入っている情報を瞬時に読み取り、誤った切符だった場合、扉が閉まる改札機を開発した。この方法で、定期券や切符をチェックする仕組みとしては世界初のものとなった。
現在ではICカードを軽くタッチするだけでOKと、進化を遂げている。