おしごとはくぶつかん

国産第1号物語こくさんだいいちごうものがたり «第19回»

  • 明治めいじ
  • 大正たいしょう
  • 昭和しょうわ
  • 平成へいせい

(しょう)エネ低公害(ていこうがい)自動車(じどうしゃ)エンジン

不可能(ふかのう)可能(かのう)にした画期的(かっきてき)(シー)(ブイ)(シー)(シー)エンジン
1972(ねん)昭和(しょうわ)47(ねん)
(シー)(ブイ)(シー)(シー)エンジン
本田技研工業(ほんだぎけんこうぎょう)
総排気量(そうはいきりょう)】1488㏄
最高出力(さいこうしゅつりょく)】63PS/5500rpm
エンジンでアメリカを(おどろ)かせた
(シー)(ブイ)(シー)(シー)エンジン量産第(りょうさんだい)1(ごう)「シビック(シー)(ブイ)(シー)(シー)」。低公害(ていこうがい)なエンジンを()せた小型車(こがたしゃ)のベーシックカーとなった
写真 本田技研工業
1972(ねん)本田技研工業(ほんだぎけんこうぎょう)(ホンダ)は、世界(せかい)のどこのメーカーも「(じつ)現不可能(げんふかのう)」としたアメリカのマスキー(ほう)()動車(どうしゃ)排気(はいき)ガスを規制(きせい)する法律(ほうりつ))の基準(きじゅん)を、(シー)(ブイ)(シー)(シー)エンジンで最初(さいしょ)にクリアした。
当時(とう じ)自動車(じ どう しゃ)排気(はい き)ガスによる環境悪化(かん きょう あっ か)問題(もんだい)となっていた。マスキー(ほう)は、大気汚染(たい き お せん)原因物質(げんいんぶっしつ)である一酸化炭素(いっさんかたんそ)炭化水素(たんかすいそ)窒素酸化物(ちっそさんかぶつ)排出(はいしゅつ)を75~76(ねん)新車(しんしゃ)から、それまでの10(ぶん)の1に削減(さくげん)しなければ販売(はんばい)(みと)めないという(きび)しい内容(ないよう)だった。
秘訣(ひけつ)は、エンジンの燃焼室(ねん しょう しつ)(ふた)つに()け、燃料(ねんりょう)()やし()くす仕組(しく)みにしたことにあった。73(ねん)のオイルショックの()(かぜ)もあり、このエンジンを()せた「シビック」で、本田技研工業(ほんだぎけんこうぎょう)世界的四輪(せかいてきよんりん)メーカーの地位(ちい)確立(かくりつ)した。
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